ぽんぽこぽん!ぽんすけです。
お読みいただきありがとうございます。
本日の記事は「【画像付き】カルキ抜き(ハイポ)で結晶を作ってみよう!【勝手に自由研究】 – 自由研究ラボ」の続き。
液体カルキ抜きで、実際に結晶を作ってみたお話をしていきます!
はじまりはじまり~☆
カルキ抜きから結晶を作ってみた
結晶の作り方を考える「溶媒蒸発法」
カルキ抜きの粉を見つけられなかったぽんすけ。
液体のカルキ抜きの水を蒸発させて、結晶を作ってみることにしました。

さて、ここで問題になるのが、どうやって蒸発させるか?
水を蒸発させるにはいくつか方法がありますが、すぐに思いつくのはこの2つ。
1)温めて、無理やり水を飛ばす
2)部屋に放置して、乾く(水が蒸発する)のを待つ
手っ取り早そうなのは、「1)温めて無理やり水を飛ばす」です。
よし、火にかけてみよう!

さて、読者のみなさまはお気づきでしょうか?
このたぬき、おおばか野郎であることに。
たぬきは「ミョウバンで大きな結晶を作ってみよう!~結晶ができる原理~【勝手に自由研究】 – 自由研究ラボ」で、
「水の温度が上がると、ミョウバンの溶ける量が増える」
と書いているのです。
もちろん、カルキ抜きも、同じことがおこります。
水の温度が上がると、チオ硫酸ナトリウムの溶ける量が増えるのです。
ここで、結晶の原理を思い出してください。
結晶を作るには、カルキ抜き(チオ硫酸ナトリウム)が溶けきれないくらいに水を蒸発させる必要があるのです。
そう、溶けきれないくらいに、水を蒸発させるのです。
水温上げて、チオ硫酸ナトリウムを溶けやすくしてどうするんだ、たぬきよ。
あたためたら、一生結晶なんてできません。おうふ。
ということで、「2)部屋に放置して水が蒸発するのを待つ」ことにしました。
適当な瓶に、カルキ抜きを入れて、ホコリ避けのラップをして・・・

放置!
ここで余談。
今回のように「水(溶媒)をちょっとずつ蒸発させることで、結晶を作る」ことを溶媒蒸発法と言います。
この方法を精密に制御することで、スマホや家電製品に使われる半導体の基幹部分が作られます。
結晶作りって、人間の生活に絶対必要なものなのですね!
結晶ができあがった!「・・・アクアマリンや!」
ワクワクと結晶が出来上がるのを待っていたたぬき。
最初の1週間は、毎日のように「結晶ができないかなー」と瓶を覗いていました。
しかし!何も変化しない!!!
同じタイミングで作った他の結晶達は、ぞくぞくと結晶を作る中、
カルキ抜きの結晶はかけらも見つかりません。
そんなこんなで日々が過ぎ、実験していることすら忘れたたぬき。
こちらの液体を半年放置しました!
結果。

け、結晶だ・・・っ!
四角い結晶がたくさんできました。
1つの結晶サイズは5mm程度です。
結晶を液体から引き上げてみると・・・

あ、アクアマリン!!
水色の宝石のような結晶ができました。
本来、チオ硫酸ナトリウムは無色の結晶です。

今回の場合、カルキ抜きに入っている色素と一緒に結晶ができたため、アクアマリンのような澄んだ水色の結晶ができたようです。
これは、ぜひ、みなさんに見てもらいたい一品です。
まとめ
☑ カルキ抜きの主成分は「チオ硫酸ナトリウム」
☑ カルキ抜きを瓶に入れて放置すると、結晶ができる
☑ カルキ抜きの結晶はアクアマリンみたい!
「カルキ抜きで結晶を作ってみよう!」いかがでしたでしょうか?
今回は、液体を半年放置をしましたが、実際はもっと短期間でできると思います。
(たぬきの記憶が正しければ、1か月程度で結晶が析出していました)
やることは、液体を瓶に入れて放置するだけ!
あなたの手には美しいアクアマリンが手に入ります。
ぜひぜひ、おうちでやってみてくださいね!
最後に、結晶マスターな読者さまならお気づきかと思います。
「温めて水を蒸発させてから、部屋に放っておけばよかったのでは?」
・・・
・・・・
ぜひ、やってみてください!
たぬきは、賢いあなたにバトンをお渡しします。
おあとがよろしいようで。