こんな人にオススメ▼
・DNAを取り出す実験を自由研究テーマにする予定の人
・DNAを取り出す自由研究キットを購入予定の人
ぽんぽこぽん!
サイエンスコミュニケーターのぽんすけです。
お読みいただきありがとうございます。
本日の記事は「自由研究キットやってみたレビュー」第16弾!
「DNAを調べよう(自由研究おたすけキット)」のご紹介です。

さっそく、レビューをお話していきたいのですが、こちらの記事を読む前に、読者の方に謝罪があります。
辛口なレビューです。
この実験キット、実は超!有名。
・【2021年】小学生向け夏休み自由研究キットのおすすめ人気ランキング21選(外部リンク)(※幣サイトからのリンクを切られてしまいました。ブラウザにURLを直接ご入力ください→https://my-best.com/3191)
・自由研究キットが力強い味方に! 学年別の選び方から実験・観察・工作・調べ学習におすすすめキットを紹介(外部リンク)などなど、超大手サイトで高評価です。
Amazonの売り上げも高い。
それで、ぽんすけはとても楽しみにしていました。
売れてるし、専門家の方々がオススメしているから、きっと、
・わかりやすくて
・まとめやすくて
・学校に提出しやすくて
・何より楽しい!
「これまでご紹介してきた、16個の自由研究キットよりもスゴイ!」自由研究キットなんじゃないかと、ワクワクしていました。
ですが、残念ながら、その気持ちは裏切られてしまいました。
このブログのキットレビューの方針は、
キットの素敵なところを、全力で紹介しよう
です。
なのですが、今回のキットで遊んでみて、ぽんすけには素敵なところを見つけられませんでした。
結論から言うと、実験のあとに心の中に残ったのは・・・
だから、何?
です・・・。
キットの素敵なところを引き出せなかったのは、ひとえにぽんすけの能力不足だと思っています。
それでも、やっぱりオススメできない・・・そんな気持ちで記事を書いています。
ということで、今回の記事では
・「DNAを調べよう(自由研究おたすけキット)」やってみた
・DNA抽出実験を自由研究としてオススメしにくい理由
をお話していきます。
では、はじまりー。
「DNAを調べよう」やってみた
まずは、実際にやってみたお話をしていきますね。
自分のよだれをゲットする
このキットでは、ブロッコリー・レバー・自分のDNAを観察できるようになっています。
「せっかくなら、自分のDNA見たいよね!」と思い、さっそく自分のDNA観察をすることに。
まずは何をやるのかな?と取扱説明書を読むと・・・
うがいした唾液をコップに吐き出す
ま・じ・で?
とりあえず、よだれをコップにとります(恥ずかしいので画像はなし!)。
まずはよだれゲット!
細胞溶解液をつくる
DNAを取りだすためには、細胞を壊さなくてはいけません。
そこで、登場するのが「細胞溶解液!」
キットに封入されていました(画像左上▼)。

作り方は、細胞溶解液を水と混ぜるだけ。
あっさり完成です。

細胞溶解液とよだれ水を混ぜて湯せんする
お次は、いよいよ細胞を溶かしてDNAをゲットします。
細胞溶解液とよだれ水を混ぜて・・・

10分湯せん!

ここまで、手を動かしているだけ液体に何も変化がありません。
さみしい・・・
混ざった液にエタノールをいれる
最後に混ざった液に、エタノールをいれます。
そーっとそーっと入れていきます▼

10分後▼


白いモヤモヤは、DNAなんだって。
・・・つまり、DNA抽出完了!!!
めでたし!
なんだか実験っぽいことをできました。
でも、・・え?
ここから何するの?
と思ったのですが、取扱説明書を読んでも、DNAを抽出したら、実験終了なようです。
DNA抽出実験を自由研究にしづらい理由
取扱説明書を見ると、
・他の生き物でもDNAを取ってみよう!
・みんな同じ白いモヤモヤがとれるよね?
・つまりDNAは生き物の種類に関係なく、同じ形をしているんだ!
という追加実験と考察例が掲載されています。
でも、実際にやってみるとですね、
・白いモヤモヤ=同じものなの・・・?ちょっと形違う。。。
・他の生き物同士で、モヤモヤの取れる量違う。なんで?って疑問がうかぶ
→でも実験のしようが無い。
・これがDNAって言われても、本当にDNAなのかわからない(細胞溶解液の成分が明確に掲載されていない)。
※そして、私の知識上、実はDNAだけではなく別の物質が含まれていると考えられる
・「自分のDNAが親とどれだけ違う」とか、「DNAを調べる」と聞いて想像できることが調べられない。
といった考えがどんどん浮かんできます。
一番つらかったのは、DNAを調べる!と聞いて期待したことと、実験が合ってないこと!
結局、ぽんすけは、DNA取れたから、何?
という感想になってしまいました・・・
また、「DNAを調べる」というタイトルに沿った実験のアレンジも思いつきませんでした。
能力不足ですみません。
(たとえば「自分とペットのDNAの違いを調べる!」というテーマにしても、調べるためには、自宅では用意できない特別な機械と薬品が必要なんです。ムリ。)
正直に話します。
ぽんすけは、この自由研究キットを自由研究テーマとしてオススメできません。
ただし、DNAの調べ学習の1つしては活躍させることができます。
DNAって、学校の授業でもとても重要な位置づけです。
教科書で習うだけのDNAを間近で見れるのは、いい経験になる・・・カモ?
(でも多分、私だったら、ただのモヤモヤを見ても「ふーん」で終わる)
そこで、DNA抽出実験を自由研究にするなら、『調べ学習』にすると学校の勉強に役立つかもしれません・・・
・・・
って、ごまかしぃぃいいい!!!
やっぱり、オススメできないよぉぉぉおおおおっっ!!!
おしまい!