ぽんぽこぽん!サイエンス・コミュニケーターのぽんすけです。
お読みいただきありがとうございます。
本日の自由研究テーマは「公園の植物の種」。
公園で遊んでいると、タンポポなどの雑草の種を見かけるかと思います。
でも、意外とゆっくり観察しないですよね。見つけてもスルーしちゃうことが多い。
自由研究のテーマにしよう・・・なんて思わないのではないでしょうか?
・・・
もったいない!
あまり知られていませんが、「種」って定番の自由研究テーマの1つなんです!
自由研究のコンクールでもたびたび出てくるテーマだったりします。(参考:シゼコン入賞作品(種で検索してみてください))。
そこで、今回の記事は、公園の種を拾ってきて、観察し、学校に提出できる形にまとめてみよう!というネタでお送りします。
特に小学校低学年~中学年のお子さんにピッタリなテーマにアレンジされています。
もちろん!いつものように半日以内でできる自由研究です。
では、はじまりはじまり~☆
シンプルな種の標本を作ってみよう
まずは、学校に種を提出できるように、小学生向きに「種の標本」を作り方をご紹介!
研究などで使われる標本の作り方をもとに、低・中学年向きに簡単アレンジした標本の作り方をお話していきます。
準備するもの
・種
・画用紙
・セロテープ
公園で種を拾ってくる
まずは、公園をお散歩して、いろいろな種を探してみてください。
夏休みシーズンであれば次のような種が見つかります
せっかくなので、比較的よくみかける種の具体例をお話しておきますね。
もちろん、以下に書いた種以外でも、どんな種でもいいですよ!
▼夏休みに公園で取れる種の具体例▼
タンポポ
タンポポ=春というイメージかもしれませんが、実は一年中います。
日当たりが良く、公園のすみのほうを探してみてください
エノコログサ
「エノコログサ」・・・その名の通称は「ねこじゃらし」!
こちらは、花壇の隙間などに生えています。
アザミ
夏頃に綿毛ができるお花です。
ケサランパサランなんて呼ばれることもあります。
カタバミ
よく日陰に咲いている黄色いお花です。
葉っぱがハート型なのが特徴。
写真の中の緑色のふさの中に、小さな種がたくさんつまっています。
種をとってきたら、さっそく標本を作っていきます。
種を乾燥させる
定番のやり方「雑誌に挟んで重しをのせる or 天日干しする」
まずは、種を乾燥させます。
雑誌や新聞紙に種をはさんで、上から重しを乗せてください。
翌日にはかなり水分が抜けて、ペタッとした平べったい形に乾燥します。
もしくは、種を新聞紙に広げて、2日~3日、天日干し!
とくに、分厚い種は天日干しすると、かなりしっかり乾燥します。
・・・
・・・でも正直、半日も待ってられませんよね。
そんなあなたのために、急いでいる人向けのやり方をご紹介。
急いでいる人は、薄い種を拾ってこよう
何年も長い間保管するなら、乾燥は必須。
乾燥させないと、カビたり、中から虫が出てくることがあります。
ですが!
夏休みの間だけ標本を使うのなら、しっかりとした乾燥は不要です。
特に、タンポポの種など、厚みが薄い種を拾ってくれば、カビや虫の心配はありません。
自由研究の提出まで時間が無い人は、ぜひ、厚みが薄い種を拾ってきてください。
種をセロテープで止める
種の準備ができたら、紙(画用紙やコピー用紙)を準備します。
あとは、紙に種を貼るだけ!
もし、植物の名前がわかるなら、種の下に植物の名前を書くのもいいですね!
これで標本の基本が完成です。
ただ、標本を作っただけでは自由研究になりません。
そこで、作った種標本を使って、自由研究らしくまとめていきます。
種の標本を自由研究にまとめる方法
理科の世界では「生き物の分類(種類別にわける)」という考え方があります。
生き物を種類別にわけることで、その生き物の特徴をとらえよう!という考え方です。
今回は、「種のしかけ」別に種を分けて、自由研究らしくまとめる例をご紹介していきます。
・・・って書いてみましたけど、「種のしかけ」って何?って思いますよね。
そこで、「種のしかけ」についてお話していきます!
種のしくみ
そもそも種って何かと言うと「ある植物が増えるために作るもの」です。
ここでポイントになるのが「増える」。
植物は人と違って、動くことができません。
だから、植物は、たくさん増えるために「自分のそばで種を落とすより、遠くの場所に種を落としたい!」って思うのです。
そこで、植物たちは種にいろいろなしかけをして、種を遠くに飛ばそうとします。
たとえば・・・
種を遠くにとばすしかけ▼
・種に綿毛や羽をつけて、風を利用して遠くに飛ばす
・種の形を丸くして、コロコロ転がして遠くに飛ばす
・鳥に種を食べてもらって、遠くに飛ばす
種にはこんな風に、工夫されたしかけがあるんです。
さて、話を自由研究に戻しましょう。
お次は、「種のしかけ」別に、公園の種をまとめる方法をご紹介していきます!
※種のしかけは、正確にいうと「種子の散布型」と言います。
もっとくわしく知りたい!正確に分類したい!と思う方は、以下のWEBページを参考にしてみてください▼
種のしかけ別にまとめる
きほどご紹介した種のしかけ別に、種をわけてみます▼
一気に、理科らしく・・・!!
これに、「種のしかけ」について簡単なレポートをつけてみます。
レポートにまとめる方法
さきほどの、種の標本のまとめに+αでレポートをつけてみると、さらに自由研究らしくなります。
具体的なレポート例をまとめておきますね!(小学校中学年向けのレポートです)
更に発展させるなら、特定の植物の種に注目してレポートにまとめるのもアリですよ。
参考になったらうれしいです!
おあとがよろしいようで。