▼こんな人にオススメ▼
「炭酸水素ナトリウムを加熱して発生する気体が何かを調べる実験をする。
炭酸水素ナトリウムを加熱して発生した気体を石灰水と混ぜる。
石灰水が白く濁るから、発生した気体は二酸化炭素である」
という実験をしたとき。
「結果:白く濁ったから、発生した気体は二酸化炭素である」と書いて、先生に×をくらった人。
「結果」「考察」「結論」の違いがわからない人

ぽんぽこぽん!ぽんすけです。
お読みいただきありがとうございます。
本日の記事は、実験レポートを書くときにすっごく困る「結果・考察・結論の違い!」を解説。
この3つがどう違うかって、学校で時間をかけて習わないですよね。
習ったけど、よくわからない!
なんてこともあると思います。
今回のそんなあなたに、ラブコメを通して、わかりやすく解説していきます。
では、はじまりはじまり~☆
結果・考察・結論の違いの大前提
まずは、そもそも「結果・考察・結論」ってナニモノなんでしょう?
ざっくりお話していくと・・・
結果:実験をしたときに、目の前で起こった事実。
考察:結果の原因を想像すること
結論:この実験でわかったこと(実験目的に対応する)
今から具体例で解説していきます。
結果・考察・結論の具体例「ラブコメを実験レポートにしてみる」
まずは、こんなシーンをご覧ください。
沙耶ちゃん「鈴木君に告ったんだけど、断られちゃった・・・」
沙耶ちゃん「わたしブスだし、デブだし。鈴木君とは釣り合わないよね。しょうがないよ・・・」
文彦君「沙耶ちゃんは、愛嬌のある顔をしてると思うけどなぁ」
沙耶ちゃん「それ、なぐさめになってないってわかってる?」
文彦君「そう?」
では、下線部を実験レポートにしていきます。
まずは、下線部で沙耶ちゃんはどんなことをして、どんなことを考えたのでしょうか?
細かくわけて考えていきます▼
沙耶ちゃんは「鈴木君とつきあいたい!」と思いました。
そこで、沙耶ちゃんは、鈴木君に告りました。
でも、沙耶ちゃんは、鈴木君に断られました。
沙耶ちゃんは「自分がブスで、デブだから、鈴木君に断られた」と思いました。
沙耶ちゃんは結局、鈴木君とつきあうことができませんでした。
こんな感じの流れになります。
これを「『鈴木君と付き合えるか?』を確認する実験」と題して、実験レポートにしていきます
目的「鈴木君と付き合えるかを確認する」
実験内容「鈴木君に告った。」
結果「鈴木君に断られた。」
考察「自分はブスで、デブである。したがって、鈴木君に告白を断られたと思う。」
結論「自分がブスでデブだから、鈴木君と付き合えないことがわかった」
では、解説いきまーす。
結果って何?「実験をしたときに、目の前で起こったこと(=事実)」
結果は、実験をして起こった事実だけ書く。
今回のお話でいうと、沙耶ちゃんがやった実験は、「告った」。
「告った」ことで起こったことは「鈴木君に断られた」です。
「ブスでデブ」というのは起こったことではありません。
あくまで「自分がブスでデブ」というのは、沙耶ちゃんの想像です。
「『鈴木君と付き合えるか?』を確認する実験」の結果は、「鈴木君に断られた」です。
話を、炭酸水素ナトリウムの実験に戻します。
元の文章:
「炭酸水素ナトリウムを加熱して発生する気体が何かを調べる実験をする。
炭酸水素ナトリウムを加熱して出てきた気体を石灰水と混ぜる。
石灰水が白く濁るから、発生した気体は二酸化炭素である」
同じように細かくわけて考えていきます▼
炭酸水素ナトリウムを熱して発生する気体を調べる。
炭酸水素ナトリウムを加熱したら気体が発生した。
発生した気体を石灰水に混ぜた。
石灰水が白く濁った。
発生した気体は二酸化炭素である。
この中で事実は何でしょう?
目の前で、確かに起こったことは何でしょう?
答えは、
「気体が発生した」と「気体と石灰水を混ぜると、石灰水が白く濁った」ことです。
これが、結果!
気体が二酸化炭素かどうかって、目の前で起こったことではないのです。
「石灰水が白く濁ると二酸化炭素が発生する」という知識をもとに考えた、想像です。
では、お次は考察の解説。
考察って何?「結果の原因を想像すること」
「『鈴木君と付き合えるか』確認する実験」をもう一度確認します。
目的「鈴木君と付き合えるかを確認する」
実験内容「鈴木君に告った。」
結果「鈴木君に断られた。」
考察「自分はブスで、デブである。したがって、鈴木君に告白を断られたと思う。」
結論「自分がブスでデブだから、鈴木君と付き合えないことがわかった」
「沙耶ちゃん振られた事件」での結果(事実)は「鈴木君に告った」です。
対して沙耶ちゃんは、断られたのは、自分が「ブスで、デブだから」と考えています。
「自分が、ブスでデブだから」が考察!
考察は、「結果の原因」を自分の知識をもとに想像することです。
今回の場合、自分の持っている知識=「ブスでデブ」。
これが、「鈴木君に断られた」原因だと考えているのですね。
さて、炭酸水素ナトリウムのお話に戻ります。
炭酸水素ナトリウムを熱して発生する気体を調べる実験▼
炭酸水素ナトリウムを熱して発生する気体を調べる。
炭酸水素ナトリウムを加熱したら気体が発生した。
発生した気体を石灰水に混ぜた。
石灰水が白く濁った。
発生した気体は二酸化炭素である。
この中で、想像したことは「発生した気体は二酸化炭素である」です。
実は、この実験には隠された知識・・・
「二酸化炭素を石灰水に混ぜると石灰水が白く濁る」という前提知識があるから、わかる想像です。
お次は、結論。
結論って何?「この実験でわかったこと」
ざっくりいうと、実験のまとめ!
今回の「『鈴木君と付き合えるか?』を確認する実験」では、「鈴木君と付き合えるか確認する」という目的を持って、告白をしました。
最後に知りたいのは、結局「鈴木君と付き合えたの?」ということになります。
つまり、結論は「沙耶ちゃんは鈴木君と付き合えない」。
ここに、付き合えなかった理由も、わかったこととしてくっつけます。
結論「自分がブスでデブだから、鈴木くんと付き合えない」
「結論は、実験目的と対応する!」とを意識すると書きやすいです。
では、炭酸水素ナトリウム実験に戻ります。
実験内容▼
炭酸水素ナトリウムを熱して発生する気体を調べる。
炭酸水素ナトリウムを加熱したら気体が発生した。
発生した気体を石灰水に混ぜた。
石灰水が白く濁った。
発生した気体は二酸化炭素である。
この実験の目的は「炭酸水素ナトリウムを熱して発生する気体を調べる」。
この目的に対応する考察は、「発生した気体は二酸化炭素である」でした。
ということで、結論は・・・
「炭酸水素ナトリウムを熱して発生する気体は、二酸化炭素である」
炭酸水素ナトリウム実験レポートのまとめ
では、今までのお話をまとめて、「炭酸水素ナトリウム実験」を実験レポートにまとめます。
実験目的「炭酸水素ナトリウムを熱して発生する気体は何かを調べる」
実験内容「炭酸水素ナトリウムを試験管に入れて加熱した」「発生した気体を石灰水と混ぜた」
結果「加熱したら気体が発生した」「発生した気体と石灰水を混ぜたら、白く濁った」
考察「 石灰水と二酸化炭素を混ぜると、白く濁ると知られている。したがって、発生した気体は二酸化炭素である。」
結論「炭酸水素ナトリウムを熱して発生する気体は、二酸化炭素である。」
今日のまとめ
☑ 結果:実験をしたときに、目の前で起こった事実(実験をしたら、なにが起こった?)
☑ 考察:結果の原因を想像すること(なんで起こった?)
☑ 結論:この実験をしてわかったこと
「ラブコメでわかる!実験レポートの「結果・考察・結論」の違い」いかがでしたでしょうか?
今回「ラブコメ」を具体例にしたように、「結果」と「考察」の考え方は、恋愛の問題を解決するのに意外と役立ちます。
今回の沙耶ちゃん振られた事件で「鈴木君に断られた」のは事実。
でも、本当に「ブスでデブだから断られた」のかはわかりません。
もしかしたら、鈴木君は沙耶ちゃんのことが好きで、恥ずかしくなって断っちゃったのかもしれません。
そうすると、この話の見え方も違ってきますよね。
あなたの恋愛で、困ったことが起こったとき。
そのできごとを、「結果」と「考察」にわけてみてください。
きっと、「結果」と「考察」があなたに解決方法を教えてくれるでしょう。
そして、あなただけの「結論」を導きだしてください。
※補足※
厳密に言うと、考察は「結果の原因」だけではありません。結果から想像できることはなんでも書いてOKです。今回の記事ではより具体的にするために、「結果の原因」と絞って解説しました。
・・・
ここまで読んでくれた人へ、余談。
文彦君「沙耶ちゃんは愛嬌のある顔してると思うけどなぁ」
沙耶ちゃん「それ、なぐさめになってないって気づいてる?」
文彦君「そう?」
沙耶ちゃん「あぁ、もういいや。忘れることにした。次いこ、次!」
文彦君「それでいいと思うよ。僕もうれしいな。」
沙耶ちゃん「???」
文彦君「今の沙耶ちゃんなら、僕のことを見てくれるでしょ?」
おあとがよろしいようで。
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