ぽんぽこぽん!ぽんすけです。
お読みいただきありがとうございます。
10月に書いた「キレイなどんぐりの中に虫がいるのか調べてみよう!」という記事を覚えていますでしょうか?
穴の開いていないどんぐりの中に、虫がいるか調べるために、50個のどんぐりを割りました。
結果、穴無しどんぐりには、虫がいませんでした!
そこで、ぽんすけは考えました。
もしかしたら10月では、虫がどんぐりに産卵していないのでは?
10月よりも後なら、キレイなどんぐりに、虫がいるかも!?
そんなこんなで、
1月某日、たぬきはキレイなどんぐり拾いに向かったのです。
ということで、本日の記事は「キレイなどんぐりの中に虫がいるのか調べてみよう!リターン」!
以前と同じ場所で、どんぐりを拾って、割ってみました。
はじまりはじまり~☆
どんぐりを拾ってみた(1月編)
10月にどんぐりを拾った場所に行って、木の下を見てみます。
以前と違って、たくさんの落ち葉。
ぱっと見た感じでは、どんぐりがいない!
そこで、枯れ葉を少しかきわけてみると・・・
枯れ葉の隙間にどんぐりが!
10月には少なかった、穴あきさんも、そこかしこにありました。
これは、虫の期待大です!
沈んだどんぐりを割ってみた
10月のときと同じように、穴のあいていないどんぐりを50個拾いました。
どんぐりをざっと洗って、どんぐりを水につけてみます。
浮いているどんぐりは虫や乾燥のせいで、中身がスカスカになってる(はず)。
浮いてるどんぐりに虫がいる期待大!
浮いてるどんぐりが想像以上にたくさんあって、ワクワクなぽんすけ。
浮き・沈みでどんぐりを選別します。
結果、沈んだどんぐりは29個。
浮いたどんぐりは21個!
10月の時点では、浮いているどんぐりは、50個中5個。
1月になり、浮きどんぐりさんの数が圧倒的に増えました。
虫がいる期待がマシマシです。
おいしいものは、あとに取っておく派なぽんすけ。
まずは、虫がいない(と思われる)沈みどんぐりをパキパキ割っていきます。
ペンチを使って・・・パキっ
・・・
・・・OH!!
どんぐりの殻が、2 m飛びました。
10月のときよりも、殻が乾いていて、飛行力がマシマシです。
ついでに、散らばり力もマシマシです。
「はて、掃除が大変だぞ」と思ったところで、目に入ったのが・・・
キッチンペーパー(使いかけ)!!!
どんぐりをキッチンペーパーで包んで割れば、飛ばないのでは?
バッチリです!
10月のどんぐりよりも、少ない力で割れたので、どんどんパキパキできます。
ぱきぱきぱき・・・
・・・・
YES!!!
29個割ってみたところ、どれもこれも、おいしそうなナッツ色です。
10月に見たのと同じ感じですね!
想像通り、沈んだどんぐりには、虫がいませんでした。
さあ、いよいよ浮きどんぐりを割ります!
浮いたどんぐりを割ってみた
さあ、いよいよ、水に浮いたどんぐりを割っていきます。
一部の浮きどんぐりは、明らかにカッサカサに乾燥していますが、
ほとんどの浮きどんぐりは、沈みどんぐりと見た目で区別がつきません。
さあ、どんぐりを一つ手に取って・・・
ぱきっ!!
沈みどんぐりに比べると、浮きどんぐりはめっちゃ割りやすい!
中の実の部分もカサカサ乾いていました。
虫はいません。
では、どんどん割っていきます。
パキパキ
パキパキ・・・
・・・
・・・あれっ!?
虫が、いない!
先ほど見せたような、中身がかっさかさになっているどんぐりか、中身が空っぽのどんぐりしかありませんでした。
ええええ!?
なんで虫、いないの!?
どんぐり虫がいない理由を調べてみる
ネット上では、「子供が拾ってきたどんぐりを放っておいたら、どんぐり虫が涌いてきた!!!」なーんて報告を見つけらるのですね。
でもでも、今回の場合、たぬきが10月と1月にどんぐり虫を探してみたけど、いませんでした。
なんで?
そこで、どんぐり虫について調べてみました。
どんぐりの虫の代表格であるゾウムシの仲間は、基本的に、どんぐりが落っこちる前に、どんぐりに産卵します。
産卵時期をちゃんと調べたら、9月~11月。
ここから大きくなるのに、長くても2か月程度とのこと。
・・・
・・・
やっぱり、10月にも1月にも、どんぐり虫がいないのは変!
そこで、なんでだろう?とネットで調べてみると、素敵なブログを発見しました。
こちらのブログによると「マテバシイは虫食いがなかった!」
もしかしたら、マテバシイに虫が寄ってこないのかも!?
ですが、こちらのブログ記事で追記されているように「どんぐりの中の虫たちは一筋縄ではいきません」。
例えば、「産卵孔」について。
「産卵孔」とは、どんぐり虫が、どんぐりに卵を産み付けるときにできる穴のことです。
「産卵孔」は虫の種類によっては、視認できないものも多く報告されているようです。
ちなみに、研究者がどんぐり虫の有無を確認するために、「拾ったどんぐりを2か月放置して、虫がいるかを確認する」という方法を実施している模様。
・・・・ぴこーん!!
これだ。
つまり、同じ場所・同じ時期に、マテバシイを含む複数種の木のどんぐりを集める。
全部のどんぐりを自宅で放っておいて、それぞれのどんぐりで虫が出てくるか調べる。
こうすれば、「マテバシイが原因で虫がいなかった」かどうかが、わかるかも!?
ということで、新しい自由研究テーマ。
「マテバシイと他種のどんぐりで、虫の発生率を調べてみよう!」
今年に実施することはできませんが、来年やってみたいと思います。
おあとがよろしいようで。
参考文献
亜熱帯沖縄島に生育するブナ科堅果の生産フェノロジーと堅果食昆虫および土壌環境に関する研究
シギゾウムシ類の産卵戦略: 堅果の選択と競争回避