こんな人にオススメの記事▼
・小学校高学年の保護者の方&中学生
・『化学反応の解説がある』料理の自由研究テーマを探している方
・まとめ方のテンプレートも知りたい方
ぽんぽこぽん!
サイエンス・コミュニケーターのぽんすけです。
お読みいただきありがとうございます。
突然ですが、みなさま、うどんが「小麦粉・水・塩」だけでできてるってご存じですか?
・・・
衝撃じゃないですか?!
だってだって、たった3つの材料で、香りよし・味よし・のどごしよしな美味しいごはんができるのです。
冷凍うどんなら、チンで4分。
時間のないときの晩御飯の味方。
そんな素晴らしい食品。うどん。
それが、「小麦粉・水・塩」だけで作れちゃうんです。
そして・・・うどん作りの原理も科学のかたまり。
自由研究テーマにバッチリ。
ということで、今回の記事では、
自由研究テーマ
「うどんの作り方」
をご紹介していきます!
「うどん作り」の自由研究テーマの特徴▼
対象:小学校高学年・中学生
場所:自宅のキッチン
材料:小麦粉・塩・ビニール袋
作業時間:60分(必要な時間)
かかったお金:200円(中力粉代)。
何を隠そう、ぽんすけは「中野うどん学校」の出身!うどん作りの免許持ちです(講習時間2時間でゲットできる免許です)。
そのときの経験を生かして、お話していきますね。
では、はじまりはじまり~☆
うどんを作ってみた!
準備するもの
・中力粉 100 g(うどん用と掲載されていればOK)
・水 75cc(水道水でOK)
・塩 小さじ1/2
・食品用ビニール袋 1枚
実際にうどんをつくってみた
※ご紹介する作り方は「簡単♪手打ちうどんの作り方by☆mini☆」と「中野うどん学校の講習」のレシピを参考にしています。
まずは、ビニールに水と塩をIN!よく揉んで溶かします。
お次は、小麦粉を少しずつ混ぜながら、ビニール袋を振ります。
何度もふっていると、こんな風に↓ぼそぼそしてきます。
ぼそぼそしてきたら、ビニールの中で軽く丸めます。
次は、足でふみふみ。
ビニール袋の上に新聞紙を置き、20回踏みます。
こんな風に↓生地が広がってきます。ふみふみ超楽しいです。
生地が広がったら、半分に折って、もう一度半分に折ります。
そうしたら、もう一度20回踏んで・・・と、これを4回繰り返します。
ふみふみしていると、次第に表面が滑らかになってくるので、生地を2つに分けて、丸めます。
15分以上、放置!生地をねかします。
ねかせ終わったら、まな板に打ち粉(中力粉でOK)をして生地を置きます。
※粉が広がるので、下に新聞紙を引けばラク!ダイニングテーブルでやりました。
お次は、生地を伸ばしていきます。
綿棒で一方向に伸ばしたら、今度は90度回転させてもう一度伸ばします。
(十字に伸ばすイメージです)。
広がるとこんな感じ!▼
厚さが3ミリくらいになったら、↓のように折ります。
お湯を準備して、ほぐしながらお鍋に投下!
15分くらいで、ゆであがります(太さによって時間が変わるので、調整してください)。
温かいスープを作って入れると、おいしく食べられます。
ごちそうさまでした!
お次は、自由研究レポートが必要な人のために、うどんづくりの「原理」をまとめておきますね!
うどん作りの原理「なんで小麦粉がねんどみたいにまとまるの?」
なぜ、サラサラの粉が、ねんどみたいにまとまるのでしょうか?
さっそく解説をしていきますね。
小麦粉は2つの成分でできています。
小麦粉の主成分▼
・でんぷん
・タンパク質(グルテニン・グリアジン等)
小麦粉が「ねんど」みたいになる原理に関わるのは、この「グルテニン」と「グリアジン」。
グルテニンとグリアジンは、乾燥状態だとくっつかないのですが、水を入れると、くっつく性質を獲得します。
グルテニンとグリアジンがくっつくと、グルテンと呼ばれるタンパク質になります。
このグルテンが「弾力がある&伸びる」性質を持つたんぱく質なのです。
グルテンができることで、小麦粉がねんどのようになるのですね。
発展:なんで塩も入れるの?
実は、グルテンを作るだけならば、水があればOK。
じゃあ、なぜうどん作りに塩を入れるのでしょうか?
いくつか理由がありますが、1つはグルテンを引き締めて、弾力性と伸びる性質を増すためといわれています(塩にはそんな性質があるそうです)。
他にも、塩を入れることで、めんのゆで時間を短くするためと言われています。
ゆで湯に塩水を使うと、浸透圧の作用でゆで湯とめん内部の塩の濃度を同じにしようとするため、めん内部に塩水が入りやすく、塩を入れない場合に比べて、ゆで時間が少し短縮される。
参考▼
小麦・小麦粉に係る基礎知識「小麦のおはなし」一般財団法人 製粉振興会ホームページ(外部サイト)
※小麦に興味をもったらバックナンバー「小麦のおはなし」一般財団法人 製粉振興会ホームページ(外部サイト)をぜひ読んでみてください。研究者の方が、科学的に詳しく解説しています。
お次は、自由研究のまとめ方をご紹介します。
オススメのレポートのまとめ方
小学生向きの「うどん作り」のオススメのまとめ方形式は、スケッチブック。
ランドセルに入るサイズのスケッチブックでまとめれば、持ち運びもラクラク。
作るのがちょっと大変ですが「たくさんのお友達に見てもらいたい!」なら模造紙もオススメです。
中学生以上の方は、レポートにまとめてくださいね。
おわりに
おうちでうどん作り、いかがでしたでしょうか?
とっても手軽な料理の自由研究テーマです。
なにより・・・晩ごはんに悩まくていい!!
自由研究に「うどんづくり」。オススメです。
おあとがよろしいようで。
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