ぽんぽこぽん!ぽんすけです。
お読みいただきありがとうございます。
みなさまは「毛細管現象(毛細現象)」をご存じでしょうか?
毛細管現象とは「細い管を液体の中に立てると、管の中の液面が高くなったり低くなったりする現象」です。
「毛細管現象」の説明によく使われるのは「ストロー実験」。
ためしに、ストローをお茶に入れて、横からストローを観察してみてください。
ストローの中のお茶の液面が、お茶の液面より高くなります。
「毛細管現象」は中学校の理科の授業で取り扱われている現象なのですが・・・
正直、ストローの中の液面が上がろうが下がろうが、どーでもいいですよね!
何でこんな現象覚えなきゃいけないの!?
なーんて思われがちなんです。
でも、ここだけの話、「毛細管現象」はとっても身近な現象なんです。
そして、学校で習う現象なので、自由研究の実験や工作に大活躍します。
ということで本日の記事は、
「毛細管現象」の具体例と自由研究向けの実験・工作テーマのご紹介!
ティッシュ・クワガタ・注射で見られる毛細管現象の具体例と、青いバラ・自動水やり機の作り方をお話していきます。
では、はじまりはじまり~☆
毛細管現象の具体例
まずは、毛細管現象が活躍している具体例をご紹介していきますね。
ティッシュやタオルでこぼした水を拭きとる
水をこぼしたら、ティッシュやタオルでふき取りますよね。
ティッシュやタオルが水を吸収するには「毛細管現象」が活躍しています。
ティッシュやタオルには細かい穴が開いています。
その穴が管の役割を果たして、水を吸い取っているのですね。
クワガタが昆虫ゼリーを食べる
クワガタの飼育経験がある方はご存じかもしれません。
クワガタが昆虫ゼリーを食べているとき、口元を観察すると、まったく動いていません。
びっくりするくらい、じーっとしています。
では、どうやって食べているのでしょうか?
ここで「毛細管現象」の出番!
クワガタの口を観察すると、ブラシ状の毛の束があります。
この毛の隙間が管の役割をして、「毛細管現象」が起きます。
毛の隙間から這い上がる樹液を食べているのですね。
注射で血液を採る
(多分)みんなが大嫌い!注射での採血。
こちらでも「毛細管現象」が一部利用されています。
ここまでお読みの方には想像がつくかもしれませんが、注射の細い管状の針が、血液を吸い上げているのですね。
では、お次は「毛細管現象」を利用した実験・工作をご紹介!
毛細管現象の実験・工作
自動水やり機をつくる
毛細管現象とサイフォン現象※を利用して、自動水やり機を作ります。
※サイフォン現象とは:灯油ポンプでポリタンクから、ストーブへ灯油を移すときに使われる現象。液体の吸い口の位置が吐き口よりも低いとき、ポンプを止めても液体が流れ続ける現象のこと(参考:株式会社TACMINA用語集「サイホン現象」)。
準備するもの
布ヒモ(切ったタオルでもOK)・ペットボトル
作り方・使い方
布ヒモをペットボトルに入れます。
完成!めっちゃ簡単!
使い方も簡単。
【自動水やり機の使い方】
①ペットボトルから出ているヒモを、プランターに差し込む
②ペットボトルをプランターよりも高い位置に置く
ペットボトルに水を入れておけば、ヒモを伝って水がプランターにしみていきます。
ぜひ、ペットボトルを素敵にデコってください!
青いバラをつくる
「毛細管現象」を利用して青い色水を白いバラに吸わせることで、青いバラを作ることができます。
準備するもの
白いバラ(カーネーションでもOK)・食用色素・ペットボトル
食用色素はスーパーや100均の製菓コーナーに置いてあります。
作り方
青い食用色素で色水をつくって、ペットボトルに入れます。
バラをペットボトルにいれて、3時間以上放置してください。
青いバラの完成!
食用色素で染めると、花の色にばらつきが出る場合があります。
鮮やかキレイなバラを作りたい!という場合は、切り花用の色素を使うのもオススメです。
青い着色剤▼
お得な5色セット。好きな色を選べます▼
玄人になると、レインボーなバラとか作れちゃいますよ!
(参考・英語サイト:Rainbow Roses Are Extra Special Flowers For The Extra Special People In Your Life )
今日のまとめ
1)「毛細管現象」とは「細い管を液体の中に立てると、管の中の液面が高くなったり低くなったりする現象」
2)「毛細管現象」は、身近なところで大活躍している
「毛細管現象」は理科の授業でも取り扱われる定番の現象なので、学校の先生もご存じです。
学校に提出する自由研究に持ってこい!
しかも、授業では「地味ぃ」に扱われる現象だからこそ、実験・工作してみるとすっごく映える自由研究になります。
ぜひ、自由研究に「毛細管現象」を利用してみてくださいね!
おあとがよろしいようで。
ノーベル賞受賞者が影響を受けた本に掲載された「毛細管現象」の実験です▼