入賞のコツ・高評価を取りたい!

【文部科学大臣賞】受賞者ママが語る『自由研究コンクールのコツ』

こんな人にオススメ!

・はじめて自由研究のコンクール出品をお考えの方

・自由研究コンクールで入賞を目指す方

ぽんぽこぽん!サイエンスコミュニケータのぽんすけです。

お読みいただきありがとうございます。

 

「自由研究、子供がやる気満々!」

「せっかくならコンクールで入賞させてあげたいよなぁ」

「でもはじめてで、なにもわからない・・・何から手を付ければいいの!?」

自由研究コンクールにチャレンジしよう!と思っても、悩むことがたくさん。

いざ、コンクールの応募方法や入賞するコツをWEBで調べても、情報が多すぎて頭が大混乱!するのも当たり前。

そこで、この記事では、「はじめて自由研究コンクールに出品する方」や「自由研究コンクールで入賞を目指す方」向けに、「自由研究マメ知識」という資料※1をご紹介いたします。

こちらの資料を制作した方は、10年以上にわたり二人のお子さんの自由研究をサポートしつづけ、自由研究コンクールの大手「シゼコン」の文部科学大臣賞をはじめ、数々の受賞サポート経験をお持ちです。

自由研究コンクールに入賞するためには、自由研究の評価ポイントを先生に直撃インタビュー!や、学校で選ばれるのに入賞できない!チェックすべきことでご紹介した通り、気をつけなくてはいけないことが多々あります。

でも、この記事を読めば、

自由研究コンクールを応募するときに、知っておくべき情報の基本の「き」がわかります。

具体的に言うと・・・

・学校で選ばれるのと、コンクールに応募するのって何が違うの?

・具体的にはどんなコンクールがあるの?

・応募するときに注意することあるのかなぁ?

といった疑問にまるっとお答え。

さらに、他のサイトでは語られない超重要なヒントをあなたに教えてくれます。

どんな風に子供を手伝えばいいの?

こちらでご紹介する資料は、自由研究コンクールへの第一歩を支えてくれます。

では、はじまりはりまり~

※1「自由研究マメ知識」は、2022年・小美玉市生涯学習センターにて開催された「自由研究ポスター作品展」にて配布されていた資料です。制作者の方にご許可を頂きご紹介させていただいております。

「自由研究マメ知識」をご覧いただければ、コンクールの基礎知識は十分!

ただし、こちらの資料は「茨城県」のケースです。

一部内容は自治体によって違う場合があります。

こちらの資料に目を通していただいたあと、必ずご自身の自治体のルールをご確認の上、コンクールにご応募ください。

自由研究マメ知識

コンクールがあること、知ってる?

自由研究といえば、「夏休み明けに学校に提出するもの」とばかり、思っていませんか?

その先にコンクールがあることを、ご存知ですか?

例えばスポーツの世界では、順位を争い評価を受けられる大会や競技会がありますね。

科学研究の世界にも、同じように、審査を経て評価を受けられるコンクール・コンテストがあるのです。

スポーツの場合は、みなさん、大会や競技会が数多く行われていることを知っていると思います。

主催者等によって、小さな競技会も大きな大会もありますね。

一部の地区内や関係機関の範囲内だけで行われるものもあるし、権威や伝統のある全国規模のものもあります。

特に大きな全国規模の大会・競技会では、最終選考に行きつくまでに、選考の段階があります。

まず地区大会が行われ、それを勝ち抜けば県大会、さらにその中で特に優れた成績を上げれば全国大会に進む、といったシステムで開催されるものもあります。

また、予選や事前審査のあるものもあります。そして、全国でトップクラスの成績を上げれば世界大会、ということもありますね。

科学研究のコンクールも、こういったスポーツの大会・競技会と同じようなかたちで開催されています。

 

そんなの知らなかったよ! 聞いたことなかったよ! という方も、きっといらっしゃいますよね。

自由研究といえば、「夏休み明けに学校に提出するもの」とばかり、思っていたみなさん、実は、学校への提出も、コンクール応募の第一歩なのです。

学校の先生に、審査・選定していただいているのです。

 

小美玉市の場合、基本的に、各小中学校で選ばれた研究作品は、茨城県教育委員会その他主催の県のコンクールに出品されます。

このコンクールの正式名称は、『茨城県児童生徒科学研究作品展』と言います。

このコンクールは、市展→地区展→県展と、優秀な作品が進出してゆくシステムです。

校内選考で選ばれた作品は、まず、小美玉市展の審査会に出品され、そこで、特に優秀な金賞、それには及ばずとも優秀な銀賞が、それぞれ数点ずつ選ばれます。

そのうちの金賞の作品が、中央地区展審査会に出品されます。

中央地区とは、水戸市を中心としたエリアの11つの市町村で構成されています。

その地区展で、また同じように金賞と銀賞(正式名称は別称)が選ばれ、その金賞作品が県展に出品されます。

そして、県展で、県での各賞が選定されます。

県展での最高位は、県知事賞です。次に、県議会議長賞、県教育委員会教育長賞です。

他に、県教育研究会長賞が数点、選ばれます。

また、ミュージアムパーク県自然博物館長賞、げんでん財団科学賞、つくば科学万博記念財団理事長賞など、主催各組織の特別賞も選出されます。

その他の県展進出作品はすべて佳作とされ、つまり県展まで進んだ作品は、すべてが県での入選作品となります。

みなさんの学校にも、過去に入選した先輩たちの作品が、展示・保管されているかもしれませんね。



コンクールって、どんなものがあるの?

子どもの科学研究のコンクールにも、さまざまなものがあります。

主に新聞社や出版関係の企業(の関係団体)、または大学などが主催しており、文部科学省後援のものが多いです。

全国規模の、特に権威や伝統のある主なコンクール(他分野にわたるコンクールで科学研究部門のあるコンクールを含む)は、以下のとおりです。

  • 全国児童才能開発コンテスト『才コン』

https://www.sainou.or.jp/contest/index.html

対象:小学生

学研(出版関係)系 主催         ※ 地方審査アリ

 

  • 日本学生科学賞

https://event.yomiuri.co.jp/jssa/

対象:中学生・高校生

読売(新聞社)系 主催             ※ 地方審査アリ

 

  • 自然科学観察コンクール 『シゼコン』 

https://www.shizecon.net/

対象:小学生・中学生

毎日(新聞社)系 主催

 

  • 高校生科学技術チャレンジ『JSEC』

https://manabu.asahi.com/jsec/

対象:高校生

朝日(新聞社)系 主催

 

  • 全国学芸サイエンスコンクール 

https://www.obunsha.co.jp/gakkon/

対象:小学生・中学生・高校生

旺文社(出版関係) 主催

夏休み明けに学校に提出した自由研究の出品先である『茨城県児童生徒科学研究作品展』は、このうちの『才コン』と『学生科学賞』の地方審査に当たります。

知事賞・議会議長賞・教育長賞のいずれかを受賞した作品が、全国展への県代表作品となります。

言い換えると、『茨城県児童生徒科学研究作品展』にて上位3賞に選ばれると、全国展(小学生は『才コン』・中高生は『学生科学賞』)進出となります。

 

この他にも、主なもので、以下のようなコンクール・コンテスト等があります。

全国小・中学生作品コンクール 中央出版(出版関係)系 主催

全国小学生「未来」をつくるコンクール ベネッセ(出版関係)系 主催

筑波大学/「科学の芽」賞 東京理科大学/坊っちゃん科学賞 慶応大学/高校生バイオサミット等

また、例えば、数学分野のみ、昆虫に関する研究のみ、といった分野限定のものもあります。



コンクールって、どうやって応募するの?

子どもの科学研究コンクールの中には、基本的に学校を通じてしか応募できないものがあります。

主な5つの全国コンクールのうち、『才コン』と『学生科学賞』が、これに当たります。

それ以外であれば、学校によっては学校で取りまとめて応募してくれるケースもありますが、多くのコンクールは、学校を通さなくても、個人(もしくは個人の希望)で応募が可能です。

 

個人応募が可能なコンクールなら、ホームページ上に公開されるその年度の募集要項をしっかり読み、ルール違反のないよう応募方法などをよく確認した上で、個人的に応募できます。

ただ、応募の際には、どのコンクールでも必ず、学校名などを記入する必要があるはずで、学校の指導者の記入が必要なコンクールもあります。

応募することは必ず学校にも報告し、相談の上で応募するようにしましょう。

 

コンクール応募にあたり、もっとも知っておかなければならないことは、重複応募についてです。

ほとんどのコンクールが、同じ作品を別のコンクールにも出品することについて、ルールを設けています。

主なコンクールの中で例を挙げると、『学生科学賞』は、中学生であれば『シゼコン』との重複応募が不可、また、高校生なら『JSEC』とは要項の中でお互いにはっきりと名指しで重複応募を禁じています。

逆に言えば、『学生科学賞』と『JSEC』は、相互のコンクール以外なら別の複数コンクールに応募しても構わない、ということです。『才コン』と『旺文社』は、たとえどんな小さな規模のコンクールであっても、他のコンクールに出品したもの・出品しているものは、いっさい応募できないきまりです。

『シゼコン』は、他の「全国規模のコンクール」のみ、重複出品を禁じています。

ルール違反の重複応募が判明すると、受賞が取り消される事態となってしまいます。

 

今回、このポスター展に参加いただいている4つの作品は、すべて『シゼコン』の入賞作品ですが、同時に、すべて『茨城県児童生徒科学研究作品展』の県入選作品でもあります。

『シゼコン』は、他の「全国規模のコンクール」のみ重複応募禁止の対象としており、『県展』は「全国規模」ではないため、『県展』までで全国展へ選出されなかった作品は、『シゼコン』へも応募が可能なのです。

今年度時点で、『シゼコン』のように、都道府県規模までなら他コンクールに出品された作品でも応募可というコンクールは、他に『小・中学生作品コンクール』があります。

 

夏休み明けに学校に提出された研究作品は、まず先生が校内審査を行い、選出された優れた作品を学校で取りまとめて市展に出品します。

市展へ出品されることになると、既コンクール出品作品となります。

ですから、逆に、学校の先生に見てはもらいたいけれど『茨城県児童生徒科学研究作品展』以外のコンクールに出したい!という場合は、提出時点で、市展に出品しないよう先生に伝えておく必要があります。

 

なお、同じ作品ではなく別テーマでの別作品なら、基本的に、研究者が同一であっても別のコンクールに出品できます。

また、1人で何点かの研究作品にて応募することが可能なコンクールもあります。



こんな研究、ぼく・わたしにもできるかな?

今回、このポスター展に参加いただいている4つの作品は、すべて、長年にわたり研究活動を続けてきている研究者(子ども)の作品です。

同じ対象で深めてきている研究もありますし、途中で研究対象を変えた研究もありますが、数年にわたって取り組んできていることは共通しています。

研究を始めた初年度からいきなり大きな賞に手が届くことは、なかなかありません。

どの研究の子も、最初からこんな研究を自分の力だけでやりとげられたわけではないです。

ですから、はじめから「ぼくにはとても無理!」とあきらめることはないですし、はじめのうちなかなか評価されないとしても、「わたしもう止める!」と投げてしまうのはもったいないかもしれません。

 

自由研究は、子どもの素朴な疑問から始められたテーマが多く見られます。

そして、小さなナゾからはじまった探求は、1つのことがわかると、さらにまたその先に知りたいことが出てくる、1つ作品を仕上げると、次はもっと上手にまとめられるようになる、そうやって、年々ふくらんでいくものです。

 

内容を深めていくとなると、研究の指導・サポートをしてくれる大人の力も必要だと思います。ご家族や学校の先生に、協力をお願いしてみましょう。

 

また、さらに深めていくためには、たくさんの人の意見を聞いてみることもオススメしたいです。

研究は、例えば点数で競うタイプの勉強や記録で競うタイプのスポーツとは違い、審査する人によって評価が分かれることもあります。

稀かもしれませんが、同じ分野の専門家でも、同じ研究を見て、「こうした方が良い」「いや、こうするべきだ」というように、意見が分かれることすらあります。

どういう側面を切り口にするか、事実をどう解釈するか、文章や図などによる伝え方はどうするか、いろいろな意味で、できればたくさんの人の意見を聞いてみて、その中で本人が、自分なりに吟味・取捨選択しながら、自分の考えをまとめてゆけるようになるとよいのではないかと思います。

先生や専門家に指導をお願いできたり意見を伺えたりするなら何よりです。

でも、シロウトの何気ない意見や感想が思わぬ突破口となる場合もあります。

もしもまわりに指導してくださる先生や専門の研究者が見つからなくても、例えば話し合えるご家族がいるだけでも、子どもが自分1人で考えを巡らせるよりは、頭の整理がしやすいはずです。

成長に合わせてだんだんに自分の力だけを頼りにやってゆけるよう、周囲の大人それぞれに、できる範囲で協力していってあげられればよいのではないでしょうか。

また、特にオススメしたいのが、同じように研究活動に取り組んでいる子ども同士で、作品を見比べたり意見交換したりすることです。共有できる思いも多く、きっと一緒に成長してゆけると思います。

仲間がいると支え合えるのは、サポートする側も同じです。情報交換は大変有用です。

何から始めたらいいか迷った場合は、まずは、作品展に出かけたり作品集を取り寄せたりして、より多くの実際の研究作品を見てみることをオススメします。

ヒントがたくさんあると思います。

 

26日(日)、今回の各研究者・関係者に直接お話を聞ける機会を設けました。ご興味ある方は、ぜひ!

おわりに

いかがでしたでしょうか?ぜひ、コンクール応募の前の参考にしてみてくださいね。

最後にもう一度。

資料の掲載許可、ありがとうございました!

 

おあとがよろしいようで。

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