こんな人にオススメ▼
高評価の自由研究(理科・実験)をネット上で探している小学生の保護者
=この記事に辿りついたあなた。
こんにちは!
『自由研究』専門ブログ、自由研究Lab.の運営者のぽんすけと申します。
お読みいただきありがとうございます。
突然ですが・・・お疲れ様です。
育児に家事に仕事に・・・忙しい中、子供の夏休みの宿題って、やること多くて困っちゃいますよね。
できれば、簡単に済ませたい!
でも、せっかくなら、子供の自由研究が選ばれないかなぁ。
そんな風に思っているのではないのでしょうか?
私自身も、子供を持つ身として、子供の自由研究が選ばれたらうれしいし、入賞したら、誇らしい気持ちになります。
でも、正直な話、どんなテーマがいいかなんてわかりませんよね?
「高評価の自由研究」
「自由研究 選ばれる子」
なんて検索するのは当たり前です。
でも、この記事では、そんなあなたに残念なお知らせをしなくてはなりません。
ネット上の高評価の自由研究テーマを学校に提出すると、低評価になる
という事実です。
ネット上の自由研究テーマには、大きな落とし穴があります。
そこで、今回の記事では、小中学生に対して科学教室の講師をしてきた経験と、自由研究の専門ブログを運営している経験を踏まえて、高評価の自由研究が低評価になる理由をお話していきます。
でも、実は、ネット上の自由研究テーマは上手に使えば、高評価の自由研究にすることができます。
そこで、ネット上の自由研究テーマの上手な使い方も、あわせてお話していきますね。
では、はじまりはじまり~
高評価の自由研究が低評価になる理由
さっそく、高評価の自由研究が低評価になる理由をお話していきます。
結論からいきます。
高評価の自由研究が低評価になる理由▼
・高評価の自由研究=オリジナル自由研究である
・ネット上の自由研究をマネてることが簡単にバレる
・ネット上のテーマは、まとめられないものが多い
まずは、高評価の自由研究=オリジナル自由研究であるというお話からいきますね。
高評価の自由研究=オリジナルテーマの自由研究
できれば、学校で選ばれたお友達の作品を見てみてください。
その作品は、ネットに掲載されていない自由研究テーマを扱っているはずです。
実は、自由研究にはこんな決まりがあります。
自由研究は自然にふれ、働きかけ、問題を発見し、根気強く解決していく能力を養い、科学の方法を習得させることをねらいとしている
つまり、自ら問題を発見(テーマをつくる)のが自由研究なんです。
実際に「内閣総理大臣賞」など国レベルで評価される自由研究は、完全にオリジナルな自由研究テーマです(参考:【2021年版】自由研究の入賞作品を見て高評価を狙おう!受賞作品まとめ)。
また、実際に学校の先生にインタビューをしてみても、高評価な自由研究はオリジナルテーマであると教えていただきました(参考:自由研究の評価ポイントは?先生に直撃インタビューしてみた)。
当たり前ですが、ネット上に掲載されているテーマはオリジナルテーマではありません。
つまり、ネット上に掲載されているテーマは、高評価にはつながらないのです。
ちょっと話は変わりますが、筆者は自由研究の専門ブログを運営している人間です。
できれば、読者の方に「ネット上に紹介されている、高評価の自由研究」を紹介したい!と思いました。
ここで、ズルいぽんすけは思うわけです。
「先生が知らないテーマだって、ネット上にあるかもしれないじゃない!」
先生の知らないテーマで自由研究すれば、ぱっと見は、オリジナルテーマになります。
なら、ネット上にある、先生が知らないテーマで自由研究しちゃえば高評価になるハズ!・・・と思ったのですが・・・
そんなぽんすけの浅知恵は、見事に打ち砕かれます。
ここ数年で恐ろしいシステムが開発されているんです。
ネット上のパクリを見つけることができるシステム
です。
お次は、「高評価の自由研究」が低評価になる理由として、「ネットの自由研究を真似たらすぐバレる」をお話していきます。
ネットの自由研究を真似たらすぐバレる
これまでのお話▼
・高評価の自由研究をしたい!
・高評価の自由研究=オリジナル自由研究。
・でも、オリジナル自由研究なんて思いつかない。
・じゃあ、バレないようにネットのテーマを真似ればいいじゃない!
ここ数年「ネット上の真似やパクリ」に対して、大変厳しくなっています。
でも、「ネットの情報はたくさんありすぎて、パクってもバレない」という問題があったんですね。
そこで、さまざまな企業が、ネット上から「真似」や「パクり」を見つけ出すシステムを開発しています。
一番、有名なのは、誰もがご存じな「Google社」でしょうか。
学校の先生向けのGoogle for educationというシステムで、パクりを調べるシステムを提供しています▼
「生徒の提出物を調べて信頼性を確保する」
独自性レポートを使用して、生徒の提出物を数千億のウェブページや 4,000 万冊以上の書籍と比較する
Google for educationより引用
さらに、学校の先生は毎年、自由研究を見ているわけです。
ネットに掲載されているテーマのほとんどは、過去にやられているテーマの紹介であることが多い。
実際に、学校の先生に「ネットや本の自由研究テーマを真似ているのって、わかるんですか?」と聞いてみました。
そうしたら・・・
学校の先生「今年はこのテーマが流行ってるんだなぁ、って思いますよ」
流行りまで、把握してらっしゃる・・・ッ!
ネット上のテーマを真似たら、すぐにバレることをひしひしと感じた瞬間です。
お次は、ネット上の自由研究テーマの問題点をご紹介。
「ネット上のテーマは、まとめられないものが多い」についてお話していきます。
ネット上のテーマは「まとめられないものが多い」
詳しい解説の前に、学校の先生に伺った、エピソードを紹介させてください。
※一部、わかりやすくするためにアレンジされています。
小学校4年生の担任の先生のお話です。
夏休みが終わって、朝の会の前に、自由研究の作品を提出してもらいました。
そのあとの休み時間に、ある子供が先生のところに来ました。
子供「実はね、提出した自由研究のなかにね、よくわからない部分があるの。先生教えて。」
その子は、ネット上のテーマを参考に、一生懸命、自由研究をまとめました。
自分がやったことだから、ちゃんと理解しようと思ったようです。
そこで、先生は、その子の作品を見てみました。
先生にもわからない謎・言語のオンパレードでした。
そこで、先生は、子供と一緒に学校のパソコン室に行って、そのテーマを調べることにしました。
先生「どうやって、調べたテーマなの?」
子供「高評価の自由研究っていう検索ワードだよ」
さっそく「高評価の自由研究」で検索しました。
テーマが掲載されているサイトを見つけました。
簡単にできる!と書いてあったので、そのテーマをやったようです。
先生はそのサイトを参考に、子供と一緒に、謎・言語たちを一生懸命調べてみました。
でも、やっぱりわからなくて「わからないねぇ」と言って、とりあえず作品を受け取りました。
これが、現実です。
ネット上に掲載されているテーマには【簡単】と言いながら、「実験のプロ」がやっている場合があります。
実験のプロがいう【簡単】は、あなたにとって【簡単】とは限りません。
(本屋さんで「初心者向け」と銘打った本を買ってみたら、「初心者向けじゃねぇよ!」ってなるのと同じ現象です。)
しかも「高評価」というワードで検索しているため、難しいテーマを提案しようとします。
(自由研究ブログ運営の筆者でも、「できねぇよ!」「原理の意味わかんねぇよ!ってか大学レベルの知識じゃん!」なんてテーマもあります)
ネット上のテーマは、理解ができなくて、まとめられないことが、よくあるんです。
もし、ムリヤリまとめたとしても、先ほどのエピソードのように「よくわからない自由研究だったなぁ」と、無意味な時間を過ごすことになります。
もちろん、「実験のプロ」ではなく、「元学校の先生」や「塾の先生」「教育学者」などが紹介する、こどもたちに合わせた自由研究テーマを紹介している場合があります。
結果や考察まで丁寧に書いてたりします。
でも、これにも落とし穴があります。
自分の持っている知識だけを使って、テーマを提案していることがあるんです。
つまり、実際に手を動かさずにテーマを紹介している。
これって大問題。
実際にやってみたら、
「教えてもらった通りの結果にならない」とか、「結果がそもそも出ない」なんてことが起こるんです。
っていうか、筆者もネット上のテーマをやってみたら、結果が出なくて記事を書けなかったという事件に、何度も遭遇しました。まじ、困る。
(その経験から、このブログでは、「筆者が実際にやってみた」&「小学生の親子や中学生向け」な実験のみ掲載しています。)
結果が出ないなら、考察なんて書きようがありません。
ネット上には、まとめられないテーマがあるんです。
これが、高評価の自由研究テーマが低評価になる理由です。
【まとめ】高評価の自由研究が低評価になる理由▼
・高評価の自由研究=オリジナル自由研究である
・ネット上の自由研究をマネてることは簡単にバレる
・ネット上のテーマは、まとめられないものが多い
ここで、疑問に思うのではないでしょうか?
なんで「高評価の自由研究テーマ」がネット上にあるの?
実は、これにはお金がかかわっているんです。
結論からいきます。
ネット上に「高評価の自由研究テーマ」がある理由▼
みんなが検索するキーワードで、サイトに来てもらいやすい
=高い広告収入が見込めるから
次は、ネット上に「高評価の自由研究テーマ」がある理由をお話していきます。
ネット上に「高評価の自由研究テーマ」がある理由
みんなが検索するキーワード=広告収入が見込めるから
サイトを運営するには、お金がかかるので、なんらかの方法で稼がなきゃいけません。
実は、ほとんどのサイトは、広告で稼いでいます(このブログも広告で運営費をまかなっています)。
広告をたくさん見てもらうと、お金が稼げるんですね。
つまり、お金を稼ぐためには、たくさんの人を、サイトに呼び込む必要があります。
そこで、サイト運営者は「なるべくたくさんの人が検索するキーワード」に沿った記事を書いて、サイトに人を呼び込もうとします。
たとえ、正確な情報がないとしても、です。
実は、あなたと同じように「高評価 自由研究」「高評価の自由研究」「選ばれる自由研究」と検索する人は、たくさんいます。
だから、「高評価の自由研究テーマ」の正確な情報を提供できなくても、「高評価の自由研究テーマ」という題名をつけたサイトページがたくさんあるんです。
めっちゃ罠。
じゃあ、ネット上の「高評価の自由研究テーマ」って意味ないじゃん!
って思いました?
そんなことはないんです。
お次は、ネット上の自由研究テーマを上手に使う方法をお話していきますね。
ネット上の自由研究テーマの上手な使い方
ネット上の自由研究テーマの上手な使い方をお話します。
結論から言うと・・・
ネット上の自由研究テーマは、オリジナル自由研究テーマの種にせよ
です。
そもそも、いきなり「理科・実験のオリジナルテーマを作れ!」なんて無理難題です。
とりあえず、何かやってみるしかありません。
ネットを検索して、ちょっとでも興味を持てるテーマを見つけて、まずは一生懸命やってみる。
一生懸命取り組めば、「不思議に思うこと」や、「もっとやりたいこと」って必ず見つけられます。
「ネットに掲載されている結果と違う結果になった」とか「見たことがない不思議な現象だな」とか。
「すごいキレイだから、もっとやってみたい!」とか「他の方法でできるかなぁ?」とか。
そんな風に感じたことって、あなたのお子さんだけの「オリジナルテーマ」ですよね。
こんな風に、ネット上の自由研究テーマをオリジナルテーマの「種」にしてください。
余談ですが、理系の大学生も、同じように「他人からテーマをもらって」研究を始めます。
理系の大学生は、卒業前に、教授が運営する研究室(職場)に配属されます。
教授のもとで研究をしないと卒業できないんです。
もちろん、配属されたときには、研究をどうやるかなんてわかりません。
そこで、教授から「研究テーマ」を渡されるんです。
「これやってね」って。
そのテーマをやってみて、面白かったら、次のテーマを見つける・・・繰り返してオリジナルテーマや研究になっていく。
大学生ですら、そうやってオリジナルテーマを見つけていきます。
だから、ネットで検索して、あなたのお子さんが興味を持てるテーマを、自由研究テーマの種にして、自由研究してみてください。
そのオリジナルテーマから、高評価の自由研究が産まれるはずです。
・・・
え?
そこまで、自由研究に時間をかけたくない?
なら、いっそ「高評価」を諦めちゃいましょう。
お仕事だってそうですよね。
全部、言われた通り仕事をしていたら、時間がいくらあっても足りません。
この仕事は30点でいいや。
この仕事は100点目指そう。
あなたも、そういうふうに、力の配分をしているのではないでしょうか?
夏休みの時間は限られています。
自由研究の高評価を狙うよりも、もっと時間をかけたいことがあるのは当たり前。
正直な話、自由研究ブログの運営者としては「自由研究に意味はない?「受験・就職・思い出」のために」で書いたように、オリジナル自由研究にチャレンジしてもらいたい気持ちもあります。
でも、ネットで検索した自由研究テーマをそのまま提出するのは、間違ったことではないですよ。
おあとがよろしいようで。
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